「劉邦 上・中・下@宮城谷昌光」を読みました
いつも読んでいる宮城谷昌光氏の「劉邦」上・中・下巻を読みました。






「項羽と劉邦」で知られる漢の高祖劉邦の物語です。
下級役人から任務に失敗から山に隠れ、陳勝・呉広の乱を契機に挙兵し沛公となり、楚の項梁の下につきその死後関中に入り咸陽を落とします。
そこから項羽と対立し、鴻門の会を切り抜け、幾度の敗戦を経ての垓下の戦いで項羽を下しついに皇帝となります。
ある程度前知識はある人物ですが、引き込まれてぐいぐい読んでしまいました。
皇帝になったあとの部下や諸侯の粛清の前で完結したのでまさに劉邦の良いところばかりが描かれていました。
約550年間の春秋戦国時代を経て秦の中国統一、始皇帝即位があったかと思えばその後世が乱れて農民の子にすぎない劉邦がその後連綿と続く漢王朝を築くというなんとも偉大な人物だと思います。
一体それまでの春秋戦国時代の550年間は何であったのかと思ってしまうのですが、その当時の歴史が統一王朝の出現を必要としていたのでしょうね。
背水の陣、四面楚歌など今に生きる故事成語も多数生まれた激動の時代で読んでいて楽しかったです。
しかしこの時代を読んでいていつも思うのが韓信の惜しさです。
戦争の天才でありながら天下三分の機会を逃し、最後は甘さからだまし討ちにあってしまうのですが、違う決断をしていたら歴史が大きく動いていただろうに、何度この時代の本を読んでも惜しいなと思ってしまいます。
「項羽と劉邦」で知られる漢の高祖劉邦の物語です。
下級役人から任務に失敗から山に隠れ、陳勝・呉広の乱を契機に挙兵し沛公となり、楚の項梁の下につきその死後関中に入り咸陽を落とします。
そこから項羽と対立し、鴻門の会を切り抜け、幾度の敗戦を経ての垓下の戦いで項羽を下しついに皇帝となります。
ある程度前知識はある人物ですが、引き込まれてぐいぐい読んでしまいました。
皇帝になったあとの部下や諸侯の粛清の前で完結したのでまさに劉邦の良いところばかりが描かれていました。
約550年間の春秋戦国時代を経て秦の中国統一、始皇帝即位があったかと思えばその後世が乱れて農民の子にすぎない劉邦がその後連綿と続く漢王朝を築くというなんとも偉大な人物だと思います。
一体それまでの春秋戦国時代の550年間は何であったのかと思ってしまうのですが、その当時の歴史が統一王朝の出現を必要としていたのでしょうね。
背水の陣、四面楚歌など今に生きる故事成語も多数生まれた激動の時代で読んでいて楽しかったです。
しかしこの時代を読んでいていつも思うのが韓信の惜しさです。
戦争の天才でありながら天下三分の機会を逃し、最後は甘さからだまし討ちにあってしまうのですが、違う決断をしていたら歴史が大きく動いていただろうに、何度この時代の本を読んでも惜しいなと思ってしまいます。
「チーム・ブライアン@ブライアン・オーサー」を読みました
羽生結弦選手のコーチであるブライアン・オーサー氏の本「チーム・ブライアン」を読みました。


冒頭に羽生選手との対談があり、ついでブライアン・オーサー氏の話が続きます。
氏は1984年サラエボ、1988年カルガリー両五輪のフィギュアスケート男子シングルの銀メダリストにしてカナダの大人気スケーターであり、引退後は長らくプロスケーターとして活躍しその後コーチになったそうです。
トロント・クリケット・スケーティング&カーリング・クラブと言うカナダの名門クラブのフィギュアスケートのヘッドコーチに就任しキム・ヨナ選手が本格的なコーチとしての初の選手だったそうです。バンクーバー五輪で金メダルを取るに至る過程は、緻密な戦略、戦術に基づいたもので唸りました。ただ技術的な面だけではなく、キム・ヨナ選手の全人的な面にわたり考えられており凄いなと思いました。ライバルであり浅田真央選手の分析も詳細でした。
キム・ヨナ選手との不可解な別れを経てハビエル・フェルナンデス選手ついで羽生結弦選手のコーチとなり、現在の両選手の活躍に至ります。
何が凄いかといってただ単なるコーチング技術が優れていると言った細かいものではなく、その人格、謙虚さが素晴らしいなと思いました。
冒頭に羽生選手についてふれた際には羽生選手をそれまで育ててきたコーチへの感謝の言葉があったり、選手やチームのスタッフなどへの敬意が随所に感じられたりしました。
ジャンプの飛び方について多くのコーチが自分の理論にあわせて選手に跳び方を変えさせるのに対して、氏の場合はその選手の良さを活かすことを考えて指導すると言う違いが「ほー」、と思いました。以前読んだニコライ・モロゾフコーチの本にまさに日本の選手の跳び方が間違っているから正す、と言うような内容があったことを思い出しました。
技術、メンタル、コスト、マネージメント、ピーキング、採点ルールへの対応、などなど印象に残ったところは書ききれないくらいです。
この本に書いてある内容のいちいちが興味深く感じてしまいました。
冒頭に羽生選手との対談があり、ついでブライアン・オーサー氏の話が続きます。
氏は1984年サラエボ、1988年カルガリー両五輪のフィギュアスケート男子シングルの銀メダリストにしてカナダの大人気スケーターであり、引退後は長らくプロスケーターとして活躍しその後コーチになったそうです。
トロント・クリケット・スケーティング&カーリング・クラブと言うカナダの名門クラブのフィギュアスケートのヘッドコーチに就任しキム・ヨナ選手が本格的なコーチとしての初の選手だったそうです。バンクーバー五輪で金メダルを取るに至る過程は、緻密な戦略、戦術に基づいたもので唸りました。ただ技術的な面だけではなく、キム・ヨナ選手の全人的な面にわたり考えられており凄いなと思いました。ライバルであり浅田真央選手の分析も詳細でした。
キム・ヨナ選手との不可解な別れを経てハビエル・フェルナンデス選手ついで羽生結弦選手のコーチとなり、現在の両選手の活躍に至ります。
何が凄いかといってただ単なるコーチング技術が優れていると言った細かいものではなく、その人格、謙虚さが素晴らしいなと思いました。
冒頭に羽生選手についてふれた際には羽生選手をそれまで育ててきたコーチへの感謝の言葉があったり、選手やチームのスタッフなどへの敬意が随所に感じられたりしました。
ジャンプの飛び方について多くのコーチが自分の理論にあわせて選手に跳び方を変えさせるのに対して、氏の場合はその選手の良さを活かすことを考えて指導すると言う違いが「ほー」、と思いました。以前読んだニコライ・モロゾフコーチの本にまさに日本の選手の跳び方が間違っているから正す、と言うような内容があったことを思い出しました。
技術、メンタル、コスト、マネージメント、ピーキング、採点ルールへの対応、などなど印象に残ったところは書ききれないくらいです。
この本に書いてある内容のいちいちが興味深く感じてしまいました。