九州観光列車乗り鉄旅行記 3日目その2「いさぶろう・しんぺい」編

3日目次はいさぶろう号に乗りました。人吉駅―吉松駅間をつなぐ列車ですが、下りがいさぶろう号、上りがしんぺい号と名前がかわります。
この区間の開業当時の逓信大臣の山縣伊三郎と鉄道院総裁の後藤新平からそれぞれ名前をとったらしいです。

列車が到着すると先ほどの菖蒲さんも駅弁を売りに来られました。
さてこのいさぶろう号、車内設備としては他の観光列車と比べてそれほど特筆するところはありません。

車両中央に展望スペースがあり一番の利点でしょうか。立ち見のフリースペースで景色がよく見えました。いさぶろう号は列車自体を楽しむと言うよりは路線の駅や風景が一番の見どころでした。

車内にある見所マップ。分かりやすくて良いですね。

大畑(おこば)駅。
待合室の壁に名刺を貼ると出世するという噂から、駅舎の中も外も壁には多くの名刺が貼られていました。自分も記念に貼ってきました。
さてこの大畑駅ですが日本で唯一、ループ線上に存在するスイッチバックの駅だそうです。スイッチバックは「あそぼーい!」で出てきましたが、ループ線というのも高低差があって急勾配で直線で移動できないところを結ぶ手段です。山肌を螺旋状に進むことにより移動します。

スイッチバックの端、ここから左の線路に入ってぐるーーーっと左回りに登っていきます。

線路の途中に説明の図があります。

ループ線の頂上点。写真真ん中の緑の中にわずかに地面と線路が見えるのが先ほど出発した大畑駅。

拡大してみます。
他では見られない面白い体験でした。
このいさぶろう号は観光列車だけあってこの場所を含めいくつかの見所では線路の途中で説明のアナウンスと共に一時停止してくれました。

矢岳駅SL展示館。D51形蒸気機関車の雄姿が見られました。

矢岳駅を出てしばらくすると日本三大車窓の登場です。えびの盆地越しに霧島連山の雄姿が見えました。晴天で本当に良い景色でした。
ちなみに日本三大車窓の他の2つは長野の篠ノ井線と根室本線旧線だそうです。

真幸(まさき)駅。
熊本から鹿児島に行く路線の中で唯一宮崎県内の駅です。駅名からして幸せそうな名前ですが「幸せの鐘」がありみんなでならしました。

緑の中のいさぶろう号。のどかですね。
と言うわけで景色を楽しみながら吉松駅に到着しました。日本三大車窓やスイッチバック、ループ線と色々お楽しみがありました。
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